森社長に「土下座営業」要求も “社員糾弾の場”と化した「軍団」恐怖の会議

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 ビートたけし(71)の独立騒動は、4月9日、オフィス北野の森昌行社長(65)が〈お知らせ〉と題した、騒動の収束宣言を発表したことで「一応」の終結を見た。森社長とたけし軍団。いがみ合っていた両者が歩み寄って、再び手を携えていくことで合意し、「大人の解決」が図られた格好である。

 だが傍目には、森社長と、彼を〈裏切り〉者扱いして一方的に非難した軍団とが、わだかまりなくやり直すのはそう簡単なことではないように映る。実際、軍団による、森社長をはじめとするオフィス北野の社員への態度は極めて居丈高なものだったのだ。軍団の行動が如何に威圧的だったかを紹介する前に、改めて今回の騒動を振り返っておく。

 たけしがオフィス北野から独立し、愛人とされる女性、50代前半の横井喜代子さん(仮名)とともに立ち上げた「T.Nゴン」に移籍することが表面化したのは3月14日。当初、独立の理由は、たけしが、

「軍団を含め、これまで背負ってきたものをいったん下ろしたい。自分の時間を増やしたい」

 こう決断したためとされ、円満退社であると伝えられていた。

 ところが、独立の背景には横井さんの存在があるのではないか、たけしは彼女に「洗脳」されているのではないかと指摘する関係者が複数いた。つまり円満ではなく、「殿ご乱心」による独立劇だというのである。

 すると、殿を傷つけてはいけない、そのためには目先を横井さんから逸らさなければならないと考えたのか、4月1日、突如、ダンカン、つまみ枝豆、グレート義太夫、水道橋博士の4人が一斉にブログを更新し、森社長批判を展開した。

 その内容は、さながら個人攻撃とでも言うべきもので、さすがに看過できなかった森社長は本誌(「週刊新潮」)4月12日号で反論。これによって、騒動は「泥沼化」すると報じるメディアも出てくるなか、前記の通り、どうにか「大人の解決」を見たのだった。

騒動発覚前の「話し合い」

 一連の経緯を検証すると、火に油を注ぎ、騒動を大きくしたのは軍団の「森社長攻撃」だったことになる。オフィス北野所属のタレントでありながら、公然と社長を批判するという行動に出た軍団。しかもそれは、ブログによる単発的なものではなく、以前から続いていたものだったのである。

「たけしさんの独立は、突然持ち上がったものではなく、前から燻(くすぶ)っていました」

 と、ある業界関係者は証言する。

「独立が表沙汰になる1カ月前の2月14日にも、東京・赤坂の貸し会議室でガダルカナル・タカ、ダンカン、つまみ枝豆、水道橋博士といった10人前後の軍団メンバーと、森社長を含むオフィス北野の社員約30人の間で話し合いが持たれています。しかし話し合いと言っても、軍団が一方的に社員を責め立てる『糾弾会』のようなもので、社員の多くは恐怖を感じたそうです」

 こうした指摘に対し、軍団側は、〈高額給与を得た社員に対して恫喝したといわれる件について事実無根であると強く抗議〉(4月3日付サンケイスポーツ)した。だが、2月14日の「真実」を突き付けられてもなお、彼らは〈事実無根〉と言い切れるだろうか。

 この約40人で行われた会議の音声データが流出し、この度、本誌は業界関係者を通じてそれを入手した。以下、その音声データをもとに「恐怖の会議」の様子を再現する。

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