インバウンドで大人気!公道カート「マリカー」は、はっきり言って「危険」で「邪魔」

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「正直言って……ナメてんのかっ!って思いますよ。大事故が起こってからでは遅いのですから」と憤るのは、国土交通省のとある職員。

 何について怒っているかといえば、外国人観光客に大人気の公道カートだ。

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 近頃、街で目につくあの集団――。

 任天堂の「スーパーマリオブラザーズ」に登場するマリオをはじめ、ルイージ、ピーチ姫やキノピオといったコスチュームに身を包み、ゴーカートそのものの小さなカートに乗って公道を走る集団である。

 任天堂には「マリオカート」というゲームもあるから、この公道カートを“リアル・マリオカート”なんて呼ばれ方もしているのだが、任天堂とはまったくの無関係。

 それどころか、任天堂はマリカー社に対して不正競争行為、著作権侵害を訴えて、いまも係争中だ。

「任天堂がマリカー社を訴えたのは2017年2月24日のこと。公道カートのサービス自体が著作権侵害であり、マリオカートの略称である“マリカー”を社名に無断使用しているとして1000万円の支払いを求めています。ただし、社名については、マリカー社によって前年(16年)6月に商標登録されており、特許庁は任天堂の異議申し立てを却下しています」(社会部記者)

 実際、これが報じられた当時は、「無許可だったのか!」という驚きの声が上がったものである。だれもがパクリ商法としか思えなかったのである。

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