春に飛び回る「インスタ蠅」たち 辞令をアップする防衛省職員、“桜切る馬鹿”
防衛省、富士通は…
では、組織内の情報をインスタにアップされた側はどう答えるだろうか。
まず防衛省に尋ねると、
「ご指摘の投稿について確認はしましたが、当該資料は広く一般に了知しうるものとの認識です」(広報室)
ならば、アップしてもいいのかと再度聞いたところ、
「そういった言い方はしていません」
などと繰り返し、どうも歯切れが悪い。日報問題でゴタゴタが続くお役所だけあって、ついぞ真摯に説明する姿は見られなかった。
片や、過去に社員証を晒された富士通はといえば、
「退職した社員による投稿でしたが、本人への聞き取りを行った上で投稿は削除させました」(広報IR室)
加えて、それに伴うリスクについてはこう述べる。
「社員証の偽造については、弊社のものは磁気タイプなので難しいのでは……と考えますが、可能性としては仰るとおりだと思います。今後も投稿が判明したものについては、速やかに対応、削除を行っていきます」
多くの企業では、新人研修が終わって配属が決まるまで、「インスタ蝿」の来襲に気が抜けないという。
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