地獄の日々を送る「柳瀬唯夫・元首相秘書官」 全ての鍵を握るのは今治市

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“ヤクザ者”に仕える秘書タイプ

 資源エネルギー庁、大臣官房総務課長、首相秘書官と重なるところが少なくない。前出のOBが言う。

「経済産業省という役所は、バランスを重んじる調整型は評価されない傾向があります。誰もが驚くような優れた企画を立て、強引に実現するぐらいでちょうどいい。根が秀才なのは分かりきった話ですから、経産省の官僚としては“ヤクザ者”が歓迎されるんです。そういう観点で見ると、今井くんは相当なヤクザ者ですよ。叔父の1人は通産省事務次官の今井善衛さん(故人/1913〜1996年)、新日鐵社長を務めた今井敬さん(88)も叔父で、サラブレッドと評されることもあります。ただ、ひ弱なタイプではありません。アグレッシブで図々しくて、『俺こそが経産省だ』という顔で歩いています」

 一方の柳瀬氏は真逆のタイプだという。

「最後に会ったのは、もう10年以上も前のことです。その時の印象なら、文字通り線の細い秀才タイプですね。2人の経歴を見てもらうと分かりますが、今井くんが突破していった後を、柳瀬くんが丁寧に整備している印象です。自分の後を安心して任せられる後輩がいるからこそ、今井くんは大暴れすることができるのではないでしょうか」(同・経産省OB)

 極めて真面目な、秘書的キャラクター、女房役という人物像が浮かぶ。

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