地獄の日々を送る「柳瀬唯夫・元首相秘書官」 全ての鍵を握るのは今治市

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OBが証言する柳瀬氏の“実像”

 朝日新聞の報道が正確だというイメージは強まっていくが、それでも柳瀬氏は10日に文書で反論コメントを発表した。

「国会でも答弁していますとおり、当時私は、総理秘書官として、日々多くの方々にお会いしていましたが、自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」

 しかしながら「記憶の限り」という文言が逆に話題となってしまったのは、ご存知の通りだ。

 報道が事実なら、安倍首相の「加計学園理事長の加計孝太郎氏からは『獣医学部を作りたい』という話は一切聞いたことがない」といった発言の信憑性は揺らぐ。世論の関心も高い。このような状況から、与野党間で様々な駆け引きが行われている。

 テレビでは、柳瀬氏が国会で見せたキレ気味の表情が繰り返し流されたこともあった。だが、実像は正反対の性格だという。経済産業省のキャリア官僚OBは「あの実直な柳瀬くんに、あんな注目が集まるとは本当に驚きました」と打ち明ける。

「経産省と言えば、“影の総理”との異名も持つ今井尚哉・首相秘書官(59)が、よくも悪くも大変に目立っています。マスコミも様々な報道を行ってきました。安倍内閣のキーマンであることは間違いありません。それでも今井くんがテレビのワイドショーで取り上げられることは稀です。一方で、少なくとも“お茶の間”では無名だったはずの柳瀬くんが、今回の騒動で国民的関心事の対象になってしまいました。本当に人生というものは不思議だと思います」

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