「阿部詩」急成長で女子柔道52キロ級“三つ巴”
柔道女子52キロ級が熱い。
世界選手権代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権が行われ、女子52キロ級は角田(つのだ)夏実(25)が決勝で志々目(ししめ)愛(24)を破って初制覇を果たした。
志々目と角田は昨年の世界選手権金銀コンビ。そしてそこに割って入らんとしているのが兵庫・夙川(しゅくがわ)学院高3年の阿部詩(うた)(17)である。今大会は準決勝で角田に敗れてしまったが、昨年のグランドスラム東京、今年のグランドスラムパリを制するなど赤丸急上昇中。男子66キロ級で圧倒的な強さを誇る阿部一二三(20)の妹としても知られる。
さて、世界選手権代表の座だが、過去の実績に鑑み志々目に白羽の矢が立った。ただし、後に行われる選考会で、角田と阿部は、“2人目の世界選手権代表”“アジア大会代表”を分け合う見込みだ。
そんな3人はスポーツ紙柔道担当記者によると、
「ジャンケンのような力関係なんです」
前述した通り、志々目は昨年の世界選手権で角田に勝利。その志々目はグランドスラム東京で阿部に苦杯を喫した。そんな阿部に角田は過去3戦全勝している。
三者三様の柔道スタイルだそうで、
「正統派の志々目は“ジミツヨ”つまり地味に強い。対照的に、阿部は強引に一本を獲りに行く、派手で華麗な柔道です。角田はいわば“変わり種”で、今大会全試合を巴投げで勝利。東京学芸大卒という経歴も柔道界では異色です」
そしてお三方、各々違うタイプの“美女”でもある。
「志々目は色白美人で、目鼻立ちのくっきりした阿部はエキゾチックな雰囲気。角田は笑顔がまぶしい“かわいい系”といったところでしょうか。記者仲間でも、好みがきれいに3等分されるんですよ」
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