フジの伝統芸「登坂アナ」をワイドナショーで“禊”、視聴率三冠王「日テレ」との違い
なぜ『ワイドナショー』?
そして麿のセクハラ報道の経緯を振り返ると、松ちゃんは言うのである。
「フジテレビで復帰っていうのは、そこだけはフジテレビの器のデカさを感じたんやけど……。ただこの番組でいい必要はない」
司会の東野幸治(50)が割って入る。
「やっぱり、一番ざっくばらんに、いろいろ話ができる場として、この番組を選んでいただいたわけですか?」
「選べるという……ボクの立場ですと、ないんですけど」と答えざるを得ない麿に、松ちゃんがツッコむ。
「選択肢がなさすぎて、残ったんがここっやったって?」
「いえ、そんなことないです。『ワイドナショー』に出さしていただけるということになったので……」と麿。
やっぱり麿は、民放のバラエティでは厳しい……と思った方も多いかもしれない。
それよりも気になったのが、以前にも見たことがあるような気がしないだろうか、この光景――。
禊ぎ番組
「そうですよね、いまや『ワイドナショー』はフジテレビ内での懺悔番組、禊ぎ番組としての位置を確立してきています。松本さんはもともと芸能ゴシップが嫌いな人ですが、まだ深夜番組だった番組開始(13年10月)当初から、不倫で謹慎状態だった矢口真里(35)に、放送で出演を呼びかけていましたからね。ボケのつもりだったんでしょうが、本当に禊ぎ番組になるとは思ってなかったかもしれません。これまで乙武クンやゲス不倫の川谷、ノンス・井上も、この番組で禊ぎを済ませましたから……」(他局プロデューサー)
残念ながら、矢口真里のテレビ復帰は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ・日本テレビ系)に奪われる結果となったが、16年3月に5人の女性との不倫関係が報じられた乙武洋匡(42)は、同年11月27日放送の「ワイドナ」で復帰した。
お笑いコンビNON STYLEの井上裕介(38)は、16年12月に自身が運転する乗用車がタクシーに接触する事故を起こして書類送検されて活動自粛。テレビ復帰は翌17年4月9日放送のこの番組だった。
そして、16年1月にベッキー(34)との不倫が報じられ、また、同年9月には当時未成年だった、ほのかりん(21)との交際、飲酒も報じられた、“ゲスの極み乙女。”の川谷絵音(29)も活動再開後初のテレビ出演は17年5月7日放送の「ワイドナ」だった。
相手のベッキーの場合、テレビ復帰こそもともとレギュラーだった「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)ではあったが、その後も長らくテレビからは遠ざかっていた。本格的な復帰の狼煙となったのが、16年10月9日放送の「ワイドナ」である。
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