“松山刑務所”から脱獄、平尾龍磨受刑囚に科せられる「逃走罪」の量刑は意外と軽い!?

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顔に泥を塗られた法曹界

 ただし、罪が軽いからといって、裁判所が甘い判決を下すとは限らない。むしろ厳しい態度で裁判は進むという。

「近年、松山刑務所大井造船作業場のような開放施設が注目されています。出所後の再犯率を少しでも下げるためには、これまでのように刑務所の中で作業をさせるだけでは限界があるのです。実社会そのものである、本当の工場などで経験を積んだほうが、更生には効果的なのです。平尾受刑囚は、まさにそうした期待が寄せられていました。逃走するだけの切実な理由があったのかもしれませんが、国家との“約束”を破ったのは事実です。法曹界としては厳しい態度で臨まざるを得ません」(同・田中弁護士)

 逮捕されれば、「塀のある刑務所」に逆戻りとなる。仮釈放も不可能に近いだろう。仮に平尾容疑者が永遠に逃げ続けたとしても――そんな可能性は万が一にもないが――極めて不自由な生活を強いられるのは間違いない。

 やはり平尾容疑者は、全く割に合わない選択を行ったことは間違いないのではないだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2018年4月20日掲載

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