離合集散で劣化していく民進党、いっそ解散しろ(KAZUYA)

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 民進党は昨年の衆院選前に分裂して残留組、希望の党、立憲民主党に分かれました。あれからまだ1年も経っていないのですが、党勢が芳しくない民進党が希望の党との合流を視野に新党結成構想を打ち出しました。もうアホかと。

 希望の党だけでなく立憲民主党にも合流を働きかけるそうですが、枝野幸男代表は拒否しています。今後どうなるかわかりませんが、安易に合流するというのは国民に不信感を抱かせるだけですし、賢明な判断と言えるでしょう。今更合流したところで、党内がまとまらないのは目に見えています。

 たしかに民進党はどうにもならないレベルで勢いがありません。政党支持率も低空飛行どころかゼロに近い数値になっています。いつのまにか大塚耕平氏が代表になっていますが、知らない国民も多いのではないでしょうか。統一地方選を約1年後に控え、なんとか党勢を拡大していかなければ、という危機感が新党結成という方向性を産んだのでしょう。しかし根本的に国民をなめています。

 結局選挙のためだけの政党でしかありません。本来は「こういう日本にしたいから、そのためにAという政策をやります」というビジョン、戦略があってはじめて政策という戦術に落とし込んで行くべきです。しかし民進党の場合、やりたいことはわからないけど、選挙のために党の負のイメージを払拭したいのでしょう。

 韓国でも似たような事例があり、ハンナラ党はセヌリ党になり、朴槿恵前大統領の事件でイメージが悪くなったので刷新の意味も込めて、自由韓国党になっています。しかし負のイメージを払拭するには名前を変えるだけではダメでしょう。実際の行動で示さなければ意味がありません。

 民進党は何を訴えるかという政治家として一番重要な部分が抜け落ちているので、烏合の衆でしかありません。実際それで失敗しているのに、また同じ轍を踏むのか。もはや呆れを通り越して哀れにすら見えてきます。

 ここまで再結集に期待感が持てないのも珍しい話です。ロックバンドなどもよく解散したり再結成したりがありますが、ソロ活動でスキルアップした現在の姿でバンド時代の曲をやるというのは、ファンからするとたまりません。しかし民進党はスキルアップどころか劣化しているので、再結集を望む人は果たしているのか? 大塚代表は「政権交代実現のための中核的な新党を構築する」と述べていますが、本気で政権交代を目指しているのか怪しいところです。

 国民としては、離合集散を繰り返しながらだんだん劣化していく彼らにNOと言う必要があります。いっそ解散しろと言いたい。

 とりあえず興味はないですが、新党となれば党名を決める必要も出てきます。ここで一つ提案します。新党名は「共に民主党」でどうでしょう?

 希望の党も民主党系が多いですし、それらが共に手を携えていくという意味でぴったりです。韓国にも同じ党名の政党がありますが、パクらせてもらいましょう。

KAZUYA
1988年生まれ、北海道出身。12年、YouTubeで「KAZUYA Channel」を開設し、政治や安全保障に関する話題をほぼ毎日投稿。チャンネル登録者40万人、総視聴数は1億4千万回を超える。近著に『日本人が知っておくべき「日本国憲法」の話』(KKベストセラーズ)

週刊新潮 2018年4月19日号掲載

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