順天堂「取り違え」被害者がすべて告白 不倫疑いで両親離婚、母は精神病を患い…
本誌(「週刊新潮」)が報じた、順天堂大学医学部附属順天堂医院の新生児取り違え事件。記事掲載後に順天堂はホームページにて〈お知らせ〉を掲載し、報道内容を概ね認めている。その一方で、取り違えられた当人である小林義之さん(51)=仮名=の元には、順天堂の代理人弁護士から〈通知書〉が送られてきたという。内容は〈貴殿らに守秘義務違反があった場合にはしかるべき対応を取る〉と、まるで“恫喝”……。
「順天堂の〈お知らせ〉は誠意がないばかりか、偽りが多い。こうなれば私が話すしかないでしょう」
当初は順天堂の“口封じ”を理由に取材を拒んだ小林さんだったが、今回、すべてを告白した。
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もっとも、今回事が露見する前から、小林さんの順天堂に対する堪忍袋の緒は、擦り切れる寸前だったという。その理由を伝えるには一から話すしかない――と観念した小林さんは、ゆっくりと語りはじめた。
「母に“話しておかなきゃいけないことがある”と言われたのは、15年11月です。母の姉がいる介護施設でのことで、自分もいつ姉のようになるかわからないと思って、切り出したんじゃないですかね。“私とあなたは血がつながっていないかもしれない”“薄々感じていたでしょ”って。あまり驚きませんでした。私は“やっぱりね”と答えたくらいですから」
すぐにDNA検査を受け、結果はクリスマスイヴの晩、電話で伝えられたという。
「親子である確率は“0%です”と。やっぱりな、と思いましたが、すぐに“なんでこんなことが”“許せない”という気持ちがこみ上げてきました。これまでの人生でのいろんな違和感が一気につながって、放心状態になりましたね」
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