「新生児取り違え」被害者が明かす“順天堂からの恫喝” 〈守秘義務違反があった場合には…〉
人間五十年、下天(げてん)のうちをくらぶれば、夢幻(ゆめまぼろし)の如くなり――。織田信長が好んで演じたと伝えられる幸若舞「敦盛」の一節には、人の世の儚さが謳われているが、ただでさえ儚い50年を、血縁のない世界に置き去りにされ、周囲から爪弾きにされながら生きるとしたら、どうだろう。さながら生き地獄で、想像するだに身の毛がよだつ。
空想を巡らせているのではない。実際、小林義之さん(51)=仮名=は50年にわたって血のつながりがない環境に放置され、たびたび生き地獄を味わったという。...