「川崎宗則」ひっそりとソフトバンク退団 メンタル原因か
底抜けに明るいキャラクターだっただけに、その引き際には淋しさが残る。メジャー時代は、ヒーローインタビューで「アイム・ジャパニーズ!」と叫び、一躍、人気者となったプロ野球の川崎宗則(36)。帰国後はソフトバンクに在籍していたのだが、先月、ひっそりと退団してしまったのである。いったいナゼ?
川崎の退団が発表されたのは3月26日のことだった。本人が球団を通じて、
「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません」
とコメントを出したのである。陽気な彼の性格からすれば、会見をしても不思議ではないのに、あまりにもそっけない幕引きと言うほかあるまい。
川崎がメジャー入りしたのは、2012年。“イチロー選手とプレーしたい”という理由で、ソフトバンクを辞め、シアトルマリナーズに飛び込んだ。
スポーツ紙記者が言う。
「カンペを読んだり、絶叫したりするインタビューが話題になり、現地でも人気者となりました。しかし、十分な結果を残せなかったため、球団を渡り歩いたすえ、昨年、古巣のソフトバンクに戻ってきたのです」
だが、その年の7月に足の怪我で戦線離脱。プレーから遠ざかるうちに次第に体調まで悪化してしまったというのだ。
「球団は最後まで契約更改のつもりでしたが、3月下旬、川崎から球団に自由契約の申し入れがあり、認められたのです。昨年のオフから球団行事にも姿を見せなくなり、“心の病では”と囁かれていたので、退団理由を聞いて、やっぱりか、と思いました」(同)
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