隠された「順天堂」新生児取り違え 父母は“生まれるはずのない血液型”めぐり離婚

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闇に葬られた順天堂「新生児取り違え事件」(上)

 家族から引き剥がされ、見知らぬ国での生存を強いられた拉致被害者の苦悩は想像を絶するが、それと本質的に同じだろう。被害者は血縁のない家族に育てられ、冷遇され、だが、その原因が自らの新生児取り違えだと認めた名門病院は、過誤をカネで隠蔽していた。

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 子供のころ、親から「お前は橋の下で拾ってきた子だよ」と言われ、ドキッとした経験をもつ人もいると思う。自分は本当にこの両親から生まれたのだろうか、と。むろん、親がそんな冗談を言えるのも、自分の子だと確信しているからだろうが、なかには親の発言がトラウマになり、密かに悩み続けるケースも少なくないという。...

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