「古里で人生を」飯舘村帰還を選択した81歳自治会長の「決断」

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 東京電力福島第1原子力発電所事故から7年、福島県飯舘村の村外の仮設住宅では、新生活を選ぶ住民たちの退去が相次いでいる。その1人が、福島市内にある松川工業団地第1仮説住宅で自治会長を務めてきた木幡一郎さん(81)だ。村の自宅の建て直しを終え、3月30日に仮設住宅を引き払い帰還した。自宅では当面1人暮らしで、もはや農業を再開する余力もない。ただ「人生を古里で全うしたい」と願う。

入居者は引っ越しで半減

 2011年3月11日の原発事故後、約6500人の飯舘村民は政府の指示で村外に避難し、古里の家や集落を離れ、3~4世帯同居が当たり前だった家族はばらばらに離散した。...

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