篤姫の輿入れで「西郷どん」が手に入れたモノとは? 歴史家・磯田道史氏の語る「西郷隆盛のすごさ」

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篤姫はどういうタイプだったか

 いろいろあったけれどもなんとか篤姫が将軍・家定の正室となるところまで話が展開したNHK大河ドラマ「西郷どん」。ドラマの中では、西郷に好意を寄せていたように描かれているが、実際にはどのような人物だったのか。

 ドラマの時代考証をつとめた磯田道史氏は、新著『素顔の西郷隆盛』の中で、篤姫の性格、個性についてこう解説をしている(以下、引用は同書より)

「安政3年(1856)、13代将軍・家定の正室とするため、斉彬が薩摩から輿入れさせた篤姫はあらゆる面で型破りな女性でした。...

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