あの有名校に激減予想! 3年後に東大合格者が「増える高校」「減る高校」
激減予想はあの高校
手元に難関中への圧倒的な合格実績で知られる進学塾サピックスの、80%の合格可能性を示す偏差値表が、12年入試用と今春の入試用と2種類ある。12年用は、今春の現役の大学受験生が中学受験した際のものだ。
試みに、先に挙げた学校について6年間の偏差値の推移を確認すると、開成67→66、筑駒72→69、麻布62→60、栄光学園61→62、桜蔭62→62。このあたりは高値安定といえる。
上位20校について異変も探したい。まず49人が合格した東京学芸大附属。昨年よりも3人増えているが、サピックスの偏差値は学芸大附属世田谷中56→48、同竹早中53→49と急降下している。もっとも、これらの中学から高校へ内部進学できるのは5割ほどで、高校からの入学者が優秀なら問題ないはずだが、神奈川県のさる進学塾の広告には、学芸大附属高校への合格者が44人掲載され、うち29人は県立の横浜翠嵐や湘南などに進学しているのだ。
「以前は学芸大附属を蹴って公立高に進む生徒は皆無に近かったのに、昨年から公立を選ぶ生徒が急増し、初の定員割れに。今年は前年を大幅に上回る合格者を出したのに辞退が相次いで、補欠合格もかなり出した」
と先の塾関係者。高校進学塾の湘南ゼミナールも、
「公立高校の大学進学実績が伸びる一方、学芸大附属は減衰している。また横浜翠嵐の通学生やOBからは進学指導の熱心さや授業の難易度の高さなど、よい口コミが得られますが、学芸大附属はいじめ問題やその風評があり、学校改革の姿勢も受験生や保護者に伝わっていません」
と、不人気の理由を説明。2年後、3年後の東大合格者数の激減が予想される。
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