なぜ君主号を考えるか:「はじめに」に代えて

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 昨年12月20日付の『朝日新聞』に、外務省が同日公開した外交文書に関する記事が載った。その文書の中に、チャールズ英国皇太子・同ダイアナ妃両殿下が1986年に訪日したさいの関係ファイルが含まれていた。

チャールズ「皇太子」の怪

 日本政府としても、当時は異例の歓待だった。王室の結びつきということで、良好な日英関係の維持に資したことはまちがいない。山崎敏夫駐英大使(当時)も、「英国朝野に対するPR効果も甚だ大きいであろう」と述べるほどで、両殿下の訪日は歴史的にも、重大な出来事だった。...

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