“ダルキラー”や“元サッカー”も プロ野球「新外国人」変わり種

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日本人投手をカモに

 近年は日本人メジャーリーガーが増えたことから、彼らと縁がある選手が来日するケースも珍しくない。

 ロッテのタナー・シェッパーズ投手(31)は、レンジャーズでダルビッシュの同僚だった。

「14年開幕直前、開幕投手に予定されていたダルビッシュが首痛で故障者リスト入りし、その代役を彼が務めました。ラッキーなことにメジャー初先発が開幕投手になりました」

 もっとも結果は散々で、5回途中7失点でKOされている。ロッテでの年俸は9200万円也。

 ダルビッシュといえば、同じくロッテのマット・ドミンゲス内野手(28)は“ダルビッシュキラー”として名を馳せた選手。こちらも年俸9200万円。

「三振がやたらに多い“扇風機”で、いつも低打率に喘いでいるのですが、ダルビッシュに対しては20打数6安打3本塁打とカモにしていました。ダルビッシュのスライダーは右打者には脅威なのですが、ドミンゲスにはなぜか通用しませんでした」

“岩隈キラー”もいる。年俸5000万円で中日に入団したスティーブン・モヤ外野手(26)だ。

「モヤも打率が低く、三振が多いのですが、対岩隈は3打数3安打2本塁打と打ち込んでいます。彼に2本以上本塁打を打たれたメジャー投手は岩隈だけです」

 抜群の制球力を誇る岩隈がなぜモヤには2発も食らっているのか。

「岩隈は球を低めに集めてきますが、モヤは典型的なローボールヒッター。結果的に彼のスイートスポットに投げていたのです」

 ……と紹介してきたが、彼らが活躍する保証はどこにもない。“同期の桜”も成績次第で“三日見ぬ間の桜”となってしまうこの世界。どうぞお見逃しなく。

週刊新潮 2018年4月5日号掲載

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