札束で「オバマ」招聘 教祖「深見東州」の金脈人脈

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年間110億円

 大物ゲストばかりで、そのギャラも大層なものになりそうだが、米国在住のジャーナリストに聞くと、

「オバマ前大統領の場合、昨年、投資会社や医療関連の会議で講演をしているのですが、1回のギャラは約40万ドル。これは、米国大統領の1年間の報酬と同額です」

 つまり、最低でも4000万円以上は積まないと招聘できないということだ。入場料を徴収しても、WSDの大幅な持ち出しになっているはずなのである。

 宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏が解説する。

「深見教祖は、のちのワールドメイトとなる神道系の宗教団体を1984年に立ち上げました。その後、出版社や予備校経営も始めますが、最も大きな収益源は、“富士山が爆発する”“天変地異が起こる”などと不安を煽って信者から集めた会費とお布施です。それが、年間110億円にもなると言われている。政治に関心を持つ深見教祖は、関連団体などを通じて資金を政界にばら撒き、安倍総理を始め、小沢一郎、下村博文といった代議士などと人脈を築いていきました」

 また、ゴルフツアーを主催したり、東京ヴェルディのスポンサーに名乗りを上げるなど、スポーツ界にも進出してきたという。

「建前上、宗教活動では深見、それ以外では半田の名前を使っていますが、オバマ前大統領を呼ぶにしても信者からの資金が元手であることに変わりはない。その資金によって培った人脈をアピールすることで信者を獲得し、さらに集めた資金で人脈を広げていく。それを繰り返すことで稼ぐビジネスモデルなのです」(同)

 深見教祖は、さながら有能なビジネスマンか。

週刊新潮 2018年4月5日号掲載

ワイド特集「散る桜 残る桜も 散る桜」より

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