高まる「蓮舫」委員長への批判 参院野党結集の“壁”

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 出る杭は打たれるのがこの世界の鉄則とはいえ、倒閣の絶好機に野党間の軋轢とは呆れるばかり。

 民進党関係者が言う。

「一連の問題で野党各党は委員会の審議を欠席していましたが、立憲の蓮舫参院国対委員長への批判が高まっていったのです」

 現在、野党第1党は衆院が立憲民主党、参院が民進党と“ねじれ”状態にある。

「民進党の那谷屋正義参院国対委員長は、長期の欠席で逆に批判されることを恐れ、早期の審議復帰を目指していました。実際、自民党と交渉もまとまり、野党に持ち帰ったのですが、蓮舫さんから“それではダメだ、復帰はできない”とちゃぶ台返しに遭った。那谷屋さんは激怒し、電話にも出なくなったそうです」(同)

 野党担当記者が続ける。

「蓮舫さんがぶら下がりをやるとすぐテレビに取り上げられる。民進党議員に“野党第1党は俺たちなのに”という嫉妬もあるんです」

 別の立憲幹部への不満も渦巻く。

「14日、立憲民主党の福山哲郎幹事長が自民党の二階幹事長と電話会談し、国会への“佐川招致”の言質をとった。そのことで16日からの審議復帰を決めたのですが、本来は国対でやればいい話。“福山が目立ちたいだけ”なんて声も聞こえてきます」(同)

 民進党のさる参院議員が嘆息する。

「当初は立憲に行きたい思いもありましたけど、蓮舫さんと福山さんは相変わらずパフォーマンスばかりで、そんな気持ちも失せました。実際、蓮舫さんが昨年末に立憲に入ってから誰も行こうとしない。そう思っている議員が多い証左ですよ」

 “杭”どころか、野党結集の“壁”になっている。

週刊新潮 2018年3月29日号掲載

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