春の選抜出場校を独自調査 “外人部隊”率ランキング1位の高校は?

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その高校は果たして「オラが街の代表」か?

 春の選抜高校野球は3月23日に開幕、熱戦が続いている。人気の秘密は、出場校が各都道府県の代表だという点に、異論はあるまい。

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 佐賀県に生まれ育ったのなら、21世紀枠の伊万里高校を応援しただろう。よほどのへそ曲がりか、特殊な事情でもない限り、初戦の対戦相手となった大阪桐蔭高校を応援した佐賀県民は皆無だったはずだ。3月26日の試合で伊万里は2対14で敗れてしまったが、県民は伊万里の野球部員に惜しみない拍手を送ったに違いない。

 だが、「オラが街の代表」と信じる出場校の野球部員が、実は地元に全く縁もゆかりもない中学の卒業生も含まれていると知ったら、どのような感想を持つだろうか。

 高校野球の筋金入りのファンなら「ああ、外人部隊の話か」と、ピンとこられるだろう。例えば、東京代表の高校野球部であるにもかかわらず、部員の半分が大阪府の中学を卒業していたとしたら、誰もが「これは“助っ人軍団”だ」と考えるはずだ。

 他の都道府県から“野球留学”した部員が目立つ高校を、俗に「外人部隊」と呼ぶ。オリンピックや国体でも同じことは起きている。競技人口が多くて代表に選ばれない場合、国籍や住民票を替えてでも、競技人口の少ない国や都道府県の代表入りを目指す。こういう選手は常に一定数存在する。

 それでは論より証拠。今年2018年の出場校の“外人部隊率”を計算し、ランキングにした。ご覧いただこう。

 データの出典は「センバツ第90回記念センバツ高校野球大会公式ガイドブック」(サンデー毎日増刊3月24日号/毎日新聞出版)。分母の18人はレギュラーを筆頭にベンチ入りした部員の数。高校の所在地と同じ都道府県に位置する中学を卒業した部員を「地元中学卒」とした。市町村は異なる場合がある。

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