「佐川国税庁長官」召喚で炸裂する“不都合な爆弾証言”
「気象庁の野球大会が雨で延期されました」。季節の変わり目に交わされがちなこのジョークのおかしさは、なさそうだけどあるという点に尽きる。そこへ行くと「財務省作成の文書が改ざんされました」は、絶対なさそうで実際にもなく、ジョークにすらならなかったのだが……。27日に証人喚問される佐川宣寿（のぶひさ）前国税庁長官。彼が爆弾証言をするのか否か、官邸は警戒を解いていない。
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政治部デスクによると、
「召喚された際に彼は、“訴追される可能性があるので、お答えは差し控えたいと思います”を連発すると見られる。官邸もそれを見越していて、杉田さん（和博内閣官房副長官）は“こちらにとっては都合がよい”とオフレコで漏らしていました」
そうではなくて、不都合な爆弾が炸裂するとしたら、
「それは書き換え前の文書の内容を昨年2月半ばの段階で官邸に報告済みだったこと、その後の書き換えに官邸が関与したことを佐川が証言することです」
と永田町関係者。その前に、掲載表にまとめたように事の経緯を振り返っておく。財務省の近畿財務局と森友学園との交渉は、紆余曲折を経たものだった。
「双方の交渉を収めた録音テープを聞くと、森友の籠池前理事長がぐいぐい突っ込んで主導権を握っていく感じがありますよね」
と話すのは、官邸関係者。
「食らいつきっぱなしの籠池から一刻も早く離れたい。近財職員の当時の心を慮ればそんなところ。それで、総理や麻生さん（太郎財務相）が中枢メンバーの『日本会議』に籠池が名を連ねているとか、“アッキーが感涙した”と入れた。権力を笠に着た方が話は通りやすいもの。それにしても、アッキーの部分は、産経のインターネット記事からの引用。決裁文書にそぐわないと言わざるをえません」
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