オウム死刑囚13人の同時執行は無理 法務省「7人移送」本当の狙い

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情報漏洩の危険性を絶つ

「死刑執行の日にちは、原則として拘置所の幹部には1週間ほど前に伝えられ、現場の刑務官には当日に伝えられます。現場の刑務官にも事前に教えると、有給休暇などを取得されるなどの懸念があるからです。それでも現場の刑務官が“死刑執行が迫っている感触や予感”を得て、それを“情”が移ってしまったオウムの確定死刑囚に伝える可能性は絶対ないとは言い切れません。しかし、別の拘置所に移せば、刑務官と死刑囚との間に長年の付き合いによる“情”が湧く余地はなく、そういう危険性もないでしょう。あとは淡々と死刑を執行すればいいわけですからね」(同・法務省関係者)

 13人もの死刑囚を執行するのは、並大抵のことではない。法務省にとって今度の移送は何よりも“刑務官の負担軽減”が重要なのかもしれない。

週刊新潮WEB取材班

2018年3月26日掲載

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