オウム死刑囚13人の同時執行は無理 法務省「7人移送」本当の狙い

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覚悟を決めた確定死刑囚

 だがオウム死刑囚の中にも「政府が死刑執行の準備を始めた」と受け止めた者はいる。

 共同通信は3月14日、「オウム移送、死刑執行も考慮か 6人が到着」の記事で、《井上死刑囚は大阪拘置所に移され、移送後に面会した母親は「動揺していた」と話した》と報じた。

 また産経新聞は3月15日、「オウム死刑囚7人移送 中川死刑囚『最後かも』 面会の学者に吐露」で、以下のように伝えている。

《松本、地下鉄両サリン事件などに関わった中川智正死刑囚は移送前日の13日、東京拘置所で教団による事件を研究する毒物学者、アンソニー・トゥーさん(87)と面会し「これが最後の面会になるかもしれない」と語っていた。覚悟を決めた様子だったという。

 米コロラド州立大名誉教授のトゥーさんは、平成23年から面会を重ねてきた。死刑囚が弁護士や親族以外と面会するのは異例で、研究のためとして特例で許可された。

 トゥーさんによると、13日の面会が始まった直後、中川死刑囚が「移送される可能性がある」と切り出した。初めて会って以降、中川死刑囚は事件のこと以外、ほとんど口にしなかったため、トゥーさんは意外に感じた》

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