美川憲一の年齢詐称発覚 実は73歳だった

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“当事者”が告白

 若く見られれば嬉しいのが人情。まして芸能人ともなれば尚更で、業界では「年齢詐称」が後を絶たなかったのだが、それが古希を過ぎて発覚するとは――。

 美川の事務所に尋ねると、

「担当者が不在で何もお答えできません」

 と、にべもない。代わりに、かつて美川が所属していたエービープロモーションの秋元那男(なお)代表に聞くと、

「その件は、私の一存でやったことです」

 と、驚きの告白をしてくれた。

「美川が大麻取締法違反で2度目の逮捕となったのが84年。その後、89年にコロッケさんと物真似番組で共演して話題となり、復活につながりましたが、その時私は“ちょっと年齢が高すぎるから2歳ぐらい若くした方がいい”と直感し、44歳を42歳に変えたのです」

 美川は直後、金鳥「タンスにゴン」のCMも大当たりし、現在に至るのだが、

「刑事事件も起こしているし、独立を巡って私とも訴訟で争っている。彼の正しい生年月日なんて、とっくに公になっていると思っていました」(同)

 ルーツはかれこれ30年前というわけだ。芸能評論家の肥留間正明氏が言う。

「かつて芸能人のサバ読みは当たり前でしたが、今はネットですぐ暴露されてしまう。美川さんはネットのない時代の人で、いつの間にか大御所になっていたから誰も気づかなかったのでしょう。ただ、70歳を過ぎての2歳差なんて、こだわることではありませんよ」

 きっとまた起き上がるに違いない。

週刊新潮 2018年3月22日号掲載

ワイド特集「改ざんシンドローム」

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