福井照大臣に #MeToo の嵐 今度は「強制猥褻」「セクハラ」

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「手を潜り込ませて…」

 車内で福井氏は「本領」を発揮した。

「彼女はカットソーの上にジャケットを着ていたんですが、福井さんはいきなり彼女の胸に手を伸ばした。しかも、ジャケットの上からでも、カットソーの上からでも、そして下着の上からでもなく、手を潜り込ませて彼女の胸を『直(じか)』に触ったんです。驚いた彼女は彼に平手打ちを食らわせ、『降ろしてください』と叫んで車を飛び降りた。もし降りていなければ、福井さんは彼女をどうするつもりだったのか……」(同)

 セクハラ問題に詳しい板倉由実弁護士が憤る。

「大人のオモチャを動かして見せる。この時点で完全なセクハラで、あり得ない行為です。相手の女性に、一体どんなリアクションを期待していたというのか。人格が破綻しているのではと思わざるを得ない悪質なセクハラですが、その上、女性の意思を確認することなく胸を触った……。信じられない蛮行です。これは、もはや強制猥褻と言えます。もし車内という密室でその先、性交渉まで考えていたのだとしたら、強姦未遂に問われかねない行為です」

 福井氏の暴挙は「犯罪的」な域に達していたのだ。

 被害女性に話を訊(き)くと、当惑した様子ながら言葉少なに、

「そうしたことがあったのは事実です。今でも許せません。思い出すだけで……」

 そして、加害者である福井氏に問い質(ただ)すと、終始しかめっ面で本誌の質問を無視し、女性に対する「攻撃性」はどこへやら、黒塗りの車に乗って逃げ去っていった。顔をしかめたいのは被害女性であり、有権者のほうであろう。

 再び板倉氏が呆れる。

「古い自民党のオッサンたちは、『福井さんはちょっと手癖が悪い』くらいで済ませるつもりかもしれませんが、そんなレベルの話ではないし、そもそもそうした感覚自体が間違っている。自民党の体質は古いまま変わっていないんです」

 やはり自民党は「保守」だった……。

 名前とは裏腹に女性活躍への道を明るく照らすことなく、逆に陰でセクハラを働く福井照新大臣。「森友爆弾」に続いて「福井爆弾」が炸裂する前に、安倍政権は彼の処遇を考えたほうが良さそうだ。「福井#MeToo」の嵐が、さらに吹き荒れる前に――。

週刊新潮 2018年3月22日号掲載

特集「『赤坂芸者』告発につづいて『強制猥褻』『セクハラ』…… ハレンチ『福井照大臣』に『#MeToo』の嵐」より

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