「森友改ざん」自殺職員、泣き崩れた妻 “残してくれたのは書道具だけ”
朝日新聞が報じた「改ざん」問題が急展開を見せたのは、初報から1週間後の3月9日。50代の近畿財務局職員の自殺が明るみに出てからであった。突然の死に、通夜の席上、残された妻は泣き崩れるばかりだったという。
職員の葬儀は、3月10日、住まいのあった神戸市ではなく、岡山県内で行われた。ここは職員の故郷。見送る妻は、最後は父祖の眠る地で……と思ったのかもしれない。
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葬儀所の関係者が言う。
「火葬場まで来たのは10人ほど。ごくごく身内だけという感じの、ひっそりとした式でした」
職員が自宅マンションで自ら命を絶ったのは、7日の夕刻だった。
神戸市の消防関係者が言う。
「リビング出窓の枠に電気コードをぶら下げ、首を吊っていました。両足は床に着いていた。発見した妻が119番通報しましたが、心肺停止状態。病院に搬送後、死亡が確認されました。傍にはメモ書きの遺書が残されていました」
このマンションは、市内高台の閑静な住宅街に構える、安藤忠雄氏設計のデザイナーズマンションである。
面識があった住民が言うには、
「(職員は)安藤さんの大ファンで、それがこのマンションに決めた理由だそうです。何でも、新築時には高くて手が出せずに諦めたんだけど、その後、中古で売られているのを見つけ、買うことが出来た、と」
その念願のマイホームを、“死に場所”に選んだ職員氏。見慣れた景色を眺めながら最期の時を迎えたであろう彼の心中には、一体、何が過(よぎ)っていたのだろうか。
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