臓器が“カリカリ”になっても自覚症状なし… 「がんの王様」の恐ろしさ

ドクター新潮 医療 がん

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 早期発見と医療技術の進歩で、がんの死亡率は少しずつ減っている。ところが、時代に逆行するように死亡率が高くなっているのが増加の一途を辿る「すい臓がん」だ。今や3大がんの一角に食い込み、「がんの王様」と呼ばれる難治がんの最前線をレポートする。

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 ジャーナリストの竹田圭吾氏が、身体の変調を覚えたのは、2013年の9月のことだ。顔に黄だんが出て、尿の色も濃いような気がする。そう感じた竹田氏が病院で検診を受けると、「すい臓がんの可能性が高い」と告げられる。...

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