デビュー3年目「藤田菜七子」 GI目前に妬みやっかみの“馬声”

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ジェラシーとサポート

 が、世に嫉妬はつきもの。藤田は現在、茨城・美浦のトレーニングセンターにある根本厩舎に所属。昨秋には、馬主や調教師と騎手との間を取り持つ「エージェント」(騎乗依頼仲介者)契約を、元騎手の中村剛士(たかし)氏と結んでいる。

「中村さんは、14年から3年連続リーディングジョッキーとなった戸崎圭太騎手とも契約している敏腕。こうした人には、強い馬の馬主から騎乗依頼が舞い込みます。それをダブルブッキングとならないよう騎手にうまく割り振っていくのですが、その“恩恵”で、いい馬が回ってくる場合もあるのです」(競馬記者)

 加えて現在、

「藤田は通算30勝以下の騎手に与えられる斤量3キロマイナスの『減量アドバンテージ』を得ている。勝利を重ねるたび、これらの“待遇”を妬む声がないわけではありません」

 中村氏に聞くと、

「菜七子はずっと注目されてきたし、何かと風当たりは強いですね」

 そう前置きしつつ、

「僕は戸崎騎手の馬を彼女に回したことはないし、3キロ軽いのはスタートの上手な菜七子には大きい。むしろ騎乗依頼する際の“売り”にさせてもらっています」

 ジェラシーを撥ね退けそうなサポートなのだ。

「負けん気の強い彼女がGIに出ればJRAはさらに盛り上がります。ただ今回の斜行にしても、追うレースではもっと冷静に周りを見てペースを考えなければいけません。でないと先々、GIでは戦えない。それは言い聞かせています」(同)

 人気先行を、実力で追い込んで差せるだろうか。

週刊新潮 2018年3月22日号掲載

ワイド特集「改ざんシンドローム」より

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