「伊調馨」の黒い従兄弟 2種類あった告発状は「栄本部長」恐喝の材料だった
オリジナルと黒塗りバージョンを比較
このいわくつきの告発状、マスコミに配られたものはA4用紙5枚だが、実は内閣府に出されたオリジナルは7枚だった。本誌(「週刊新潮」)が入手したオリジナルと5枚バージョンを見比べてみると、例えば、後者の4項目めは黒塗りにされ、丸ごとカット。一方のオリジナルには、次のように記されている。
〈4 協会現幹部らによる金銭の詐取、横領
(1) 名古屋(至学館大学)で練習する女子選手が新潟の強化合宿に参加する際、一人当たり数万円の交通費(新幹線料金など)が支給される。しかし、これは栄理事に渡され、栄理事はこれを使わず、至学館大学のコーチら関係者に車を出させ、それに女子選手を乗せ、新潟の合宿に参加させる。(略)実際には新幹線などは使っていないのであり、協会の金を詐取するものと言わなくてはならない〉
さらに、
〈(2) 現在、大きな国際大会では入賞者に賞金が出る。この賞金は男子については直接選手に支払われているが、女子は栄理事が一旦受け取り、その30%を引いて女子選手に交付している〉
要するに、選手の交通費や賞金をピンハネしていると訴えているのだ。
もし、黒塗りで隠された部分が事実ならば、パワハラ以上に、栄強化本部長を窮地に立たせる爆弾になるはずである。
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