フジロックに「ボブ・ディラン」 悩みは団塊トイレ

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 ノーベル文学賞受賞後、初の来日である。

 シンガーソングライターのボブ・ディラン(76)が、今年7月に開かれる「フジロックフェスティバル」(27日~29日、新潟県・苗場スキー場)に出演することになったのだ。

 音楽ライターが驚く。

「ディランと言えば、1978年以来、すでに100回も来日公演をしていますので、それ自体はさほど珍しいことではないんですよ」

 ただし、

「使われたライブ会場の多くは、これまで2000人超規模でした。それが日本を代表する野外フェスへの出演ですからね。しかも世界的ビッグネームなので、複数あるステージの中でも、約4万人を収容できるメインステージが用意されるでしょう」

 さらに、

「一番盛り上がるヘッドライナー(トリ)として出演するわけですから、伝説のライブになるはずです」(同)

 となると、フェス好きの若者だけでなく、ディランで育った団塊世代ファンも、彼が“風に吹かれて”いる姿を一目見ようと、苗場に足を運ぶに違いない。

「でも、普通のコンサートと同じ感覚で苗場に行くと、痛い目に遭うかも」

 とは、フジロック経験のある60代の音楽ファン。

「まずトイレの問題があります。仮設のものが各所にありますが、どこも常に混んでいる。近い人は要注意。ライブどころではなくなり、並んでいるうちに演奏が終ってしまったという悲劇も」

 それだけではない。

「なんせ山なので天気が変わりやすく、いきなり土砂降りになんてこともよくあります。そうなると地面はぬかるんで、転倒しやすくなり、気温も急に下がって体力を消耗します」

 そこで、

「普段アウトドアと縁のない中高年のみなさんは、体力作りを含め、登山レベルの準備が必要でしょう」(同)

 過酷な環境もひっくるめて、楽しめるか――。

週刊新潮 2018年3月29日号掲載

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