ディーン・フジオカ「モンテ・クリスト伯」は怖いモノ見たさ度1位! 春ドラマ9作を解説
「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日テレ系・土曜夜10時~)
見た目はおネエちゃんなのに冷酷非情な凄腕人事コンサルタントが、セクハラ、パワハラ、派閥争いといった会社の問題を次々に解決――あの「ショムニ」シリーズ(フジ系/98~13年)のOLたちの庶務仕事を、人事に絞って菜々緒(29)が1人でやってみました、という具合になりそうなドラマ。
菜々緒の脇にはジャニーズ枠の佐藤勝利(21)もいるし、船越英一郎(57)に西田敏行(70)もちゃんと置いとくんだから、まぁなんとかまとまるだろ! という“深くは考えてません”感のキツいキャスティングのおかげもあって、ワタシは食欲が湧きません。
若い世代のサラリーマン&サラリーウーマンやその予備軍が、身につまされるような人事ネタ・企業ネタが脚本にうまく仕込まれていれば、「ショムニ」の足元くらいには及ぶ目もないわけじゃないから、ワタシも第1話から録画はします。が、プラスにせよマイナスにせよ、このドラマが話題にならないようなら、録画を再生する機会はないかもしれません。
自分から話題にすることも難しいですね。言えたとしてもせいぜい「日テレの今期の土曜のアレ見た? アレ」くらい。だって、口にするのが恥ずかしいもの、「Missデビル」なんてベタなタイトル。
「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(NHK総合・土曜夜8時15分~)
脚本は最近「相棒」シリーズ(テレ朝系/00年~)を何本か書いている注目株の浜田秀哉(45)だわ、主演は実写でも声優でもハズレなしの神木隆之介(24)だわで、注目しています。ただし、プロデューサー以下のスタッフの顔ぶれを見ると、いかにもNHKらしい“頭でっかちな意欲作”に終わる確率も高そうで、そうなったらもったいない。
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