今治市でも文書改ざん… 「加計爆弾」に再点火

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意思決定の妨げ

「市は意図をもって文書を改ざんしたのでしょう」

 と、村上氏が続ける。

「と言うのは、このWGは曰くつきのものです。異例なことに今治市の職員に混ざって加計学園の関係者も参加。内閣府がこの議事録の要旨を公開した際、加計の関係者の出席をふせていたことがわかって問題になったほどでした」

 と言うから、なるほど、今治市が問題発覚後、慌てて文書を作り替え、出席者の氏名等々を削って「加計隠し」を試みたと見られても無理はないのである。

 当の今治市に聞くと、大要、

「新しい文書は後に内閣府と確認作業を行い、取り間違いやニュアンス間違いを正したもの。古い文書とセットで保管してあります」

 と「書き換え」を認めた上で正当性を主張するが、

「であれば、2度目の請求にはなぜ両文書をセットで公開しなかったのか」

 と指摘するのは、公文書管理に詳しい、東洋大の早川和宏教授(行政法)。

「これでは作り替え、都合の悪い文書は見せないようにしたと思われても仕方ない。市民の正しい意思決定の妨げになっています」

 いよいよ4月に開校を迎える件の獣医学部。しかし、疑惑はちっとも“底”の気配を感じさせない。

週刊新潮 2018年3月22日号掲載

特集「3選も改憲も吹き飛んだ『森友改ざん』の爆心」より

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