「貴乃花」独占インタビューに協会激怒 取材拒否の“テレ朝かわいがり”
サラリーマン川柳にこんな作品がある。〈この職場ムチはあってもアメはなし〉。自分に甘く、他人に厳しい。国技もそんなところなのだろう。テレビ朝日が貴乃花親方の独占インタビューを報じてから、相撲協会による「かわいがり」、すなわち「痛めつけ」が始まったという。
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テレ朝が特番「独占緊急特報‼ 貴乃花親方すべてを語る」を放送したのは、2月7日のことである。
ここ数カ月たまるばかりだったため息を一気に吐き出すように、親方は協会を批判。日馬富士の傷害事件について、協会が作成した報告書と、被害を受けた弟子・貴ノ岩の証言が食い違っていると訴えた。
テレ朝にとっては、他を出し抜くスクープであったものの、協会があっさり土俵を割るなどということはなかった。
「協会は、必要な申請書類を提出せずに一方的に貴乃花親方の主張を流したとして、テレ朝に激怒した。そして、放送翌日にあった、暴力に関する『再発防止検討委員会』初会合の取材を受け付けない、という嫌がらせをしてきたのです」
と、テレ朝関係者。
更に悪いことに、2月26日には、三月場所の番付発表会見からもテレ朝は押し出されている。担当記者の言葉を借りれば、
「新入幕や昇進がかかっていたり、あるいは注目力士が顔見せをする場で、とにかく場所前にファンの期待がピークになる一大イベントです。それが取材できないなんて、聞いたことがありませんね」
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