あの養老乃瀧が「映像居酒屋 ロボ基地」に挑戦する理由 業界“先細り”の現実
スタートは期待外れ
――居酒屋ビジネスは先細りが懸念されています。危機感のようなものが背景にありますか?
担当者 間違いなくあります。日本で最初に居酒屋のフランチャイズチェーンを始めたのは弊社です。当初は脱サラをされた個人事業主の皆さんが支えてくださいました。現在は法人の方々も、我々のフランチャイズチェーンに加盟し、一等地の店舗で運営している方も多くいらっしゃいます。
「養老乃瀧」を支えてくださっている個人事業主の方の中には、残念ながら一代で終わってしまうことも少なくありません。総店舗数は減少傾向を示しています。ただ、我々が展開する「一軒め酒場」については店舗を増やしております。
また、後継者問題などの事情でやむなく「養老乃瀧」をお辞めになる古くからの店舗の売上に比べ、「一軒め酒場」の店舗の売上が多く、そのため弊社の総店舗数が減少しても、「一軒め酒場」が下支えしていることもあり、弊社全体の売上の減少は軽微です。ただ、それも永遠に続く話ではありません。「養老乃瀧」のテコ入れを行いながら、新規ビジネスにもチャレンジしていく。その象徴が「ロボ基地」だと位置付けています。
――2017年11月1日に「ロボ基地」をオープンされました。現在までの手応えはどうですか?
担当者 率直に申し上げますが、スタートは期待外れでした。誤解して頂きたくないのですが、お客様は来てくださったんです。こちらが期待しすぎたんですね(笑)。年が明けて2018年になり、2月ごろから売上が相当に伸びました。今は非常に好調です。
接客ノウハウも、営業しながら学びました。例えば、自作のプラモデルを持参し、机に置いて酒を飲まれるお客様がいらっしゃいます。最初は「楽しんでおられるから、そっとしておこう」と遠くから眺めていたんです。でも、それでは駄目だったんですね。
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