「刺し違える覚悟でお話します」――元愛人の赤坂芸者が明かす「福井照」新大臣のカネと女
マンションの部屋を手配
汚物を見るような表情を浮かべ、元芸者が続ける。
「私が『お水なの、ビールなの?』と訊(き)く間に、福井は真っ裸になって私のベッドに入っていました。そして私に向かってきて……。変に思われるかもしれませんが、相手は政治家だから権力でどうにでもなるんだろうけど、もしこれがバレたら私のほうが赤坂にいられなくなると考えてしまいました」
これで彼女を「落とした」と思ったのか、以後、福井氏は昼夜問わず、頻繁に元芸者のマンションに通うようになる。念のため断っておくが、彼には妻子がいる。
「私が家にいると福井がインターフォンをピンポンと鳴らす。『帰ってください』と言っても彼は『大きい声を出すぞ』と。近所の手前、みっともないから中に入れたら、福井はまたすぐ裸になるんです。私も独り身で寂しかったですからね。彼に対して情を抱いていたのではないかと言われれば、否定できないかもしれませんが……」(同)
そうした関係が2、3カ月続いた頃、
「あの男が『新人議員の勉強会を始めたい』と望むので、私が不動産会社の社長にお願いし、勉強会用の事務所として乃木坂にあるマンションの部屋を手配してもらったんです。それは彼と出会った翌年の3月頃だったはずです。福井がその部屋を使うにあたって、私は五反田の家具センターに行ってカーテンや応接セットを彼のために買ってあげました。電話まで引いてあげたんです。70万円ほど掛かりましたね。部屋の家賃は不動産屋サイドが負担していました」(同)
実際、その不動産屋の当時の社長に確認すると、
「月額約32万円、確かに私どもが払っていました。期間は半年ほどだったと思います」
ちなみに、政治資金問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授の解説によれば、
「部屋の無償提供は寄付行為にあたり、寄付を受けていたのが議員個人で、本来は議員が支払うべき家賃を負担してもらっていた場合、倫理上の問題が問われます。また、もし部屋を無償提供していた側の依頼を議員が受け、その内容が議員の職務権限に関係していれば、家賃は賄賂と見なされ、時効でしょうが、収賄罪に該当した可能性もあります」
[4/5ページ]