鹿児島と山口が共同醸造、日本酒「薩長同盟」がお目見え

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 明治維新150年を記念して、鹿児島、山口の両市が共同で醸造した日本酒のお目見えである。その名も「薩長同盟」。税込価格が2018円、税抜だと1868円(明治元年と同じ数字)というから、偶然とはいえ、なんとも幸先良い出だしではないか。

 山口市観光交流課の担当者が言う。

「もともと、鹿児島市とウチの商工会議所には“同盟書”が取り交わされています。そこに乗っかった形で、さらに鹿児島市に経験がなかった酒米作りには山口大学と鹿児島大学双方の農学部が技術提携を結んでいます。実際の田圃作りはJAいぶすきさんが当たりました」

 盤石の態勢で酒米“山田錦”を鹿児島市が作り、採れた米を山口市に送り、金光酒造が醸造するという寸法。手間がかかってます。

 焼酎王国・鹿児島で初体験の酒米作りは上手く行ったのか?

「案ずるより産むが易し。初年度ですから、さすがに収穫量はまだ少なめですが、立派な“特等”4反=930キロができました。日本酒1400本分です」(同)

 1400本では、とても全国展開は無理だろう。今年の作付は増やすのか?

「もちろん、JAいぶすきさんもそのつもりと聞いています。一気に2倍にする計画です」(同)

 して、本邦デビューは?

「3月21日、まずは鹿児島市のデパート『山形屋』開催の“山口県物産展”が初売りになります。27日まで、150本を供給します」(同)

 山口市では、4月7、8日の両日、湯田温泉で300本が販売される予定。

「残りは、プロモーション用。東京のアンテナ・ショップ? 残念ながら、出荷予定はございません」(同)

 ネットで予約してみるか。

週刊新潮 2018年3月15日号掲載

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