大谷翔平、メジャー挑戦でもやっぱり燻る「二刀流論争」
「どちらか一本で…」
大谷の先輩に当たる、元日ハム・金石昭人氏は言う。
「コントロール重視で、球が滑らないことを意識すると、投球フォームが小さくなる。具体的にはテイクバックを大きく取れなくなりますが、すると今度はスピードが落ちてしまいます。これでは力勝負が出来ない。これはもう慣れるしかない」
なかなかの難題である。そして、
「二刀流で、とは思いますが、僕としてはどちらか一本で頑張ってほしい」(同)
この点、先の村上氏も、
「このまま二刀流を続けると、記憶には残るけど、記録には残らない選手になってしまうでしょう。類まれな才能があるのだから、一本に絞るべき」
と同調する。
「パイオニアになって」という意見も
他方、
「私は二刀流へのチャレンジは素晴らしいと思っています」
とは、MLB解説者の大冨真一郎氏。
「合格点は2桁勝利と、15本塁打でしょうか。もし大谷が二刀流で成功すれば、それを追う選手も現れるでしょう。実際、今マイナーリーグでは2人の選手がチャレンジしています。何から何まで徒手空拳ですが、“これはダメ”“あれじゃダメ”と言われながらも克服し、パイオニアになってほしい」
とやっぱり「二刀流論争」が燻るのである。
メジャーに挑戦してなおこうした議論があること自体、大谷の非凡さを象徴してあまりある気がするが、さて、今季の成績は――。
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