“まるで恋人同士”だった伊調馨と田南部コーチ 告発の裏に権力闘争
まるで恋人同士
結局、I氏による“栄攻撃”の策謀に、日体大勢が丸乗りしているようにも見える。しかも、パワハラ告発自体、公明正大なものだとは言い難いという。
「なぜ、栄さんが、伊調や田南部コーチに厳しい言葉をかけなければいけなかったのか。その理由がすっぽり抜け落ちています。2人は、練習場でいちゃいちゃとまるで恋人同士のように振る舞っていた。栄さんは、伊調の学生時代、自分の家に住まわせながら学校と道場の送り迎えもし、成長を見守ってきたのです。なのに、神聖なマットを汚すような選手になってしまい、そのことをスキャンダラスに報じられないようにと、2人の間に楔を打ち込もうとしたのは、親心から仕方のないことではないでしょうか」(同)
伊調のコーチへの恋愛感情、その従兄弟の腹黒い思惑、さらに、至学館勢と日体大勢による覇権争いの暗闘。今般のパワハラ告発の舞台裏ではそれらが複雑に絡み合っているのだ。真偽のほどは定かではないが、I氏は、強化費にまつわる疑惑など栄強化本部長を攻撃する二の矢、三の矢を用意しているとも囁かれている。思わぬトラブルから、窮地に立たされた五輪メダル量産の名伯楽。
最後に、その栄強化本部長はこう語った。
「Iさんの話をもとにしたと思われる一連の報道は、至学館に対する逆パワハラのようにも……。私の他の教え子たちは泣いています。こんなことで来る東京五輪をきちんと闘えるか、不安でなりません」
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