水谷豊の「相棒」が決まらない? 仲間由紀恵の妊娠で思わぬ影響
「15%を切ると…」
仲間が出演する「相棒」は、02年から続くテレ朝の定番ドラマ。主演の水谷豊扮する杉下右京の“相棒”は現在、4代目となる反町隆史が務めている。昨年10月スタートの「シーズン16」(放映中)でも、スペシャル回を中心に仲間は引き続き「警視庁広報課長」という重要な役どころで番組を守り立てている。それがあろうことか、
「今回の妊娠で、次シーズンのキャスティングが白紙に戻ってしまいました」
とは、さる局関係者である。続けて言うには、
「反町さんの“前任”の3代目相棒は成宮寛貴さんで、彼の出演したシーズン11、12、13は、それぞれ平均視聴率が17・3%、17・4%、17・4%と安定していました。ところがシーズン14から反町さんに替わると、平均は15・3%。次のシーズン15も15・2%と、低下傾向にあるのです」
何しろ16年間続く“長寿番組”。夕刻に流される再放送も、飽きられる一因だと見るむきもあるのだが、
「『元法務省キャリア』という役柄に反町さんが相応しくないという声は多く、今期はこれまでの全話平均で15%を割っている。実は、シーズン16が始まる昨年10月以前に、局内では斬新なチェンジを図るべく“次の相棒”候補として、いくつかの案が浮上していました」(同)
そこでは当時、元SMAPの稲垣吾郎の名が挙がっていたが、
「もし実現すれば、9月上旬にジャニーズ事務所を退社して直後の出演となってしまう。“各方面”へのハレーションも考慮し、この案は立ち消えとなりました。結果、シーズン16はそのまま反町さんが続投となったのです」(同)
一方で局内では“初の女性相棒を”との声も大きく、そこで白羽の矢が立ったのが仲間だった。実際に、
「巻き返しを図るためにも、来期放映予定のシーズン17は仲間さんで、というプランが目下、最有力となっていたのです」(同)
それがあえなく水泡に帰してしまったというのだ。
「彼女の目がなくなった現在、候補者は見当たりません。キャスティングや脚本に強い発言力を持つ主演の水谷さんと、反町さんとの関係が良好であることがせめてもの救いですが、水谷さんはかねて『平均で15%を切るようなことになれば番組をやめる』と漏らしている。不安を抱えながら、来期も反町さんという流れになるのでしょう」(同)
ドラマに詳しいライターの吉田潮氏が言う。
「仲間さんの状況を考えると、昨年10月期の『明日の約束』(フジ系)では自殺した生徒の母親、それも“毒親”を演じていて、夏には本当の母親になるわけです。役の幅を一層広げたい段階だと思いますし、そうした時期に定番作品のレギュラーになると『科捜研の女』のカラーが定着してしまった沢口靖子さんのようになりかねない。そんな危惧もあったのではないでしょうか」
痛し痒しのおめでたなのである。
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