63億円を騙し取られた積水ハウス 増加する不動産詐欺、「地面師」たちの手口とは

国内 社会

  • ブックマーク

地価高騰で「地面師」たちの饗宴(上)

 梶山季之の小説『のるかそるか』は昭和30年代、空前のオリンピック景気を見越して大博打をうつ地面師の物語である。時代は変わり、2020年には再び東京オリンピックがやってくる。高騰する不動産をネタに巨額のあぶく銭を手にする現代の地面師の饗宴。

 ***

 午前零時を回ろうかというのに、カラオケの音楽とホステスの嬌声が店内に響きわたる。ここは、東京のある下町のフィリピンクラブ。その一角のボックス席で数人のホステスをはべらせている男がいた。...

つづきを読む