「笑点」出演者にリアルバトル勃発の危機!「好楽」弟子の襲名にケチつけた“あの人”

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「笑点」の林家包囲網

 現在の「笑点」レギュラー陣は、司会に春風亭昇太(58・落語芸術協会)、林家木久扇(落語協会)、三遊亭好楽(円楽一門会)、三遊亭小遊三(71・落語芸術協会)、6代目・三遊亭円楽(68・円楽一門会)、林家たい平(落語協会)そして、2代目・林家三平(落語協会)という構成である。別の噺家仲間が言う。

「好楽さんは彦六門下では木久扇師が兄弟子であり、移籍後の5代目円楽門下では6代目の円楽さんが兄弟弟子に当たる。円楽門下は(1978年)落語協会から脱退したため、常設の寄席には出演できなかったのですが、円楽さんは今、落語芸術協会客員となって寄席に出られるようになった。そうなったのは芸術協会の会長で『笑点』前司会者である(桂)歌丸師匠(81)との縁あってのこと。その副会長が小遊三さんであり、理事を務めているのが昇太さん。彼らの繋がりは強いわけですよ。加えて、好の助の父のナポレオンズは『笑点』の演芸コーナーに最多登場している大ベテランです。そんな中で、たい平と三平は居心地が悪いでしょうね。彼らは落語協会で、同じ協会は木久扇さんだけ。木久扇さんだって彦六門下で林家を名乗り続けているわけですし、九蔵襲名を認めていたのに顔を潰されたようなものですから、味方にはなってくれそうもない。ひょっとすると『笑点』に、演技でない本物のバトルが生まれるかもしれませんよ」

 さすがにプロの噺家だから露骨な対立にはならない、というのは吉川氏。

「洒落にならないような罵倒ならカットだろうね。もちろん好楽さんは人がいいから、そんなことはしないだろうけど。でも、(2代目)三平は40歳を超えた今でも、母親ネタをよく出すでしょ。今回の騒動をネタにできたら大したものだけど、そんな実力はないだろうなあ。今だって、ろくにウケていないんだから。それよりも好楽さんに対して申し訳ないという気持ちで、ますますウケなくなるかも」

 ここは“腹グロ”こと6代目・円楽のツッコミに期待したいところでもあるが、事態は思ったよりも深刻だ。別の噺家が声を潜めて言うのだ。

「落語協会会長の柳亭市馬師匠から、好楽さんに“詫び状”が届いたッてんですよ。祝い事に面倒かけて申し訳ないって。それじゃ、根岸のワガママだってことも、副会長が間違っていることも、協会が認めちゃったようなもの。大丈夫かね、正蔵も三平も……」

 踊る平家は久しからず……とやったのは亡き初代・三平の「源平盛衰記」であったが、おごる海老名も長くはないかも。

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週刊新潮WEB取材班

2018年3月10日掲載

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