トップ3がニュースに 「諸見里しのぶ」長きトンネルの先
国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)が行われ、諸見里しのぶ(31)が3位タイでフィニッシュした。
これはニュースである。
2009年に大ブレイクした諸見里は、6勝を挙げ、賞金1億6526万円を獲得。この年は同じく6勝した横峯さくらに975万円及ばなかったが、例年なら楽々賞金女王の成績だ。
だが、それ以降は優勝から無縁に。トップ3ですら12年以来ご無沙汰である。この大会は、所属先ダイキン工業の冠大会ゆえ、推薦枠で出場し続けているが、ツアーシード権も長らく喪ったままである。
「長い間、原因不明の肋骨痛に苦しんでいました。16年には休養宣言して、獲得賞金はゼロ円でした」
とゴルフ記者が語る。
「幸い肋骨痛は今のところ鳴りを潜めているようです。ただ、往時は飛ばし屋で鳴らしましたが、今はさっぱりですね。代わりにパット、特にロングパットが不思議なくらい入っていました」
今大会のデータを見ると、平均飛距離は219ヤードで94位だが、平均パット数は1・6579で2位だ。
3位以内に入れば次の試合の出場権が得られる。
試合後の諸見里は、
「予想外のことで……スケジュールどうしよう」
と苦笑しつつ、
「リランキングがあるので頑張りたいなと思います」
と気を引き締めた。リランキングというのは今季から導入された制度で、ツアー前半戦のランク上位者に後半戦の出場資格を与えるというものだ。当落ラインは1000万円前後とされ、諸見里はこの大会で427万円稼いだ。
次戦「ヨコハマタイヤ PRGRレディスカップ」は高知で開催中である。