“捏造”中毒の厚労省、受動喫煙データでも 数値を80倍に盛る

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“捏造”中毒の厚労省は受動喫煙データもインチキだった(上)

 行政機関とはどうあるべきか。何はさておき、「公正さ」が求められることは論を俟(ま)つまい。だがこのお役所は、それを棚に上げ、自らにとって都合の良い「インチキデータ」を公表し続けている。何度も、何度も……。公正さの欠片も感じられない厚生労働省の闇。

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 今国会の目玉である働き方改革に関連し、厚労省のデータが「ずさん」であり「捏造」だったと、国会は紛糾している。このデータを鵜呑みにして国会論戦に臨んだ安倍晋三総理は、のちに「精査が必要なデータをもとに行った答弁を撤回するとともにお詫び申し上げたい」と、赤っ恥をかく事態に追い込まれた。

 一国の総理に頭を下げさせた厚労省。彼らのデータがいかに「インチキ」だったかを改めて振り返ると、事の発端は1月29日の、安倍総理による次の国会答弁だった。

「平均的な方で比べれば、(裁量労働制での労働時間は)一般労働者よりも短いというデータもある」

 裁量労働制とは、実際に働いた時間に関係なく、あらかじめ決められた時間を働いたとみなす制度で、政府はこの裁量労働制の対象拡大を含む働き方の規制緩和を推進しようとしている。

 一方、野党を中心に、裁量労働制は結局、長時間労働をもたらすことになるとの批判が強まり、激しい攻防が繰り広げられている。そこで安倍総理は長時間労働の懸念を打ち消すため、厚労省のデータに基づき、先の答弁で「強気」の姿勢を示したのである。

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