杜撰「裁量労働データ」 塩崎前大臣を狙った“爆弾”?

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 今国会の目玉である“働き方改革法案”を巡って、国会が炎上している。

 きっかけは、厚労省が作成した“裁量労働制の人の労働時間が、一般労働者より短い”ことを示すデータ。これに大きな不備があることが発覚したのだ。

 厚労省担当記者が言う。

「そのデータを根拠に、裁量労働制拡大の正当性を主張していた安倍総理は、自ら答弁を撤回。勢いに乗った野党は法案提出を阻止すべく、攻勢を強めています」

 ところでこのデータ、厚労省が作成し、政府に提出したのは3年前。

「この時期のせいで、ある話が永田町に流れています」

 とは、与党担当デスク。

「当時厚労相だった塩崎(恭久)さんを交代させるために、官僚がわざと間違えて作った“爆弾”だというんです」

 ところが、

「杜撰さが発覚する前に、内閣改造で交代、そして加藤(勝信・現厚労相)さんの代で炸裂。総理ともども被弾してしまった、と」(同)

 無論、根も葉もない噂話にすぎないものの、

「こういう話が出回っても、なんら不思議ではない」

 とは、厚労族議員。

「塩崎さんは自分が“安倍総理の友達”であることを常に鼻にかけ、なにかにつけ、“それじゃ総理が許さない”と威圧する。正直、好かれてはいなかったです」

 塩崎氏が在任中に進めていた、いわゆる受動喫煙防止法案についても、

「厳しく制限をかけようとした塩崎さんと、緩めを目指す自民党が激しく対立。その板挟みになった役人たちは疲弊していました」(同)

 その甲斐も虚しく、

「結局、当時は法案提出すらできず、時間を浪費。最近になってようやく党の部会で了承されました」(同)

 辞してなお、陰口を叩かれているのだ。

週刊新潮 2018年3月8日号掲載

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