「あべのハルカス」新アトラクション バンジーじゃないワケ

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 煙とナントカは高い所が好きだという。その数の多さを当て込んだ訳でもあるまいが、地上300メートルという高所でのアトラクションが3月7日にお目見えする。その名も「EDGE THE HARUKAS」(エッジ ザ ハルカス)。

 超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の最上階(60階)、そのまた最頂部の外周部(もちろん屋外です)を命綱を付けて歩き回るという趣向である。超高層マンションにお住まいの方ならお分かりだろうが、この高さには強風が付きもの。命綱があってもかなりスリリングな体験だ。

 企画した近鉄不動産株式会社「ハルカス300」の担当者が語る。

「開業から5年目の今年、あべのハルカスという“日本一高い”ビルの新たな魅力をアピールしたかった。そこで出てきたアイデアが、最上階からの眺望とスリルを、身を以て体感して頂こうというアトラクションでした」

 それなら、「バンジージャンプ」という趣向もあり得たのでは?

「いや、さすがにそこまでは。本体が電鉄会社(近畿日本鉄道)ということもあり、まずは“安全第一”がモットーです。それに最上層階はホテルになっておりますし」

 不測の事態に備えての保険にも入っている?

「もちろん、このビルの中で起きた事故や怪我に対する補償には入っております。詳(つまび)らかには出来かねますが、施設賠償などの保険にも。普通どこの商業施設ビルでも契約する内容です」(同)

 建設に当たった竹中工務店に“日本一難しい現場”と言わせ、この名うての技術者集団が最高の専門家を結集して幾重もの徹底した検証を行って、想定される不安要素は全て排除した名建築だけに“恐怖”を売り物にするアトラクションにも少しの“不安要素”もなからんことを祈りたい。

週刊新潮 2018年3月1日号掲載

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