豪副首相の“社内不倫”に揺れる内閣 お相手は4月出産予定

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 豪州は今、バーナビー・ジョイス副首相(50)の不倫問題で揺れっぱなしだ。

「発端は、タブロイド紙・テレグラフの2月6日のスクープ。副首相とその部下の女性職員が不倫。男の子を妊娠して4月出産予定と、お腹の大きくなった女性の写真付きで報じたのです」(外信部デスク)

 相手女性は、副首相事務室でメディア担当だったビッキー・カンピオンさん(33)。副首相には、24年も連れ添ってきたナタリー夫人、それに4人の娘もいるのだが、事実関係は本人もすぐに認めた。

「でも、ターンブル首相は『当人同士の問題』とプライバシーを盾に当初は副首相を庇った。現在の連立与党は過半数ギリギリで、首相にとってジョイス氏は大事な連立相手の国民党党首でもあるのです」(同)

 しかし野党議員などからは追及も激しくなる。

「豪は欧米的なプライバシー感覚の国ですが、家族の在り方についてはかなり保守的。家族を裏切った、と非難が強まっています」

 と見るのは、豪州の政治外交が専門の竹田いさみ獨協大学教授。

「それに、女性の地位上昇とともに職場の不倫にも厳しくなった。実際、世論調査でも有権者の3分の2が副首相は辞職すべきだと答えています。来年には総選挙も控えているので、首相もむしろ早めに副首相を切る方向へ転じたようです」

 15日、首相は「閣僚と職員の性交渉を禁じる」と明言。さらに、「自身の立場を考える必要がある」と暗に副首相へ辞任を促した。19日からは半ば強制的に休暇を取らせ、近日渡米する首相のその代行も、ジョイス氏ではなく金融相が務める。

 それでも辞職を突っぱねるジョイス副首相の粘り腰。嵐はいつまで続くのか。

週刊新潮 2018年3月1日号掲載

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