圭君は、婚約を報告すらしてくれなかった――佳代さんの元婚約者が「小室母子」に伝えたい事

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 佳代さんの元婚約者で、60代後半の元商社マンの男性は、こう告白する。

「10年ほど前から、家族ぐるみの付き合いをする中で、彼女が“私は母子家庭と言われるのがすごく嫌なんです”“圭の父親代わりになる人がいてくれれば……”と言うので、成り行きから“じゃあいずれ結婚しますか”という話になった。『3・11』の後、生活が苦しいからヘルプしてほしいという相談があり、貸したのは平均すれば月10万くらい」

 圭さんがICUに合格した直後には、入学金と年間授業料を合わせて80万円ほど振り込んでいる。

「彼がどの大学を受験したかは知りませんが、あの母親の考えだと、たぶん国立は受けてないんじゃないかな。“お金は貸してくれる人がいる。ならば本人が行きたい良い大学に行かせよう”。そういう考えでしょう。加えて、大きかったのは留学費用。“預金口座に最低でも200万円ないと大学側が留学を認めてくれない”と言われて。それでその200万円も貸したんです。“残高証明を取って大学に提出したらお金は返します”という話だったのに、いまだに返ってきません」

 これらの金銭について佳代さんは、贈与であったと主張しているが、彼は「私は差し上げるとか、返済を求めないなどとは決して口にしていません」と反論する。

 生活設計の算段にも触れ、

「婚約した後、収入と支出を細かく突き合わせたことがあります。彼女のパート収入が月12万円くらいで、亡くなったご主人の遺族年金も月9万幾らかありましたから、月21万ほどの収入でした。マンションのローンはご主人が亡くなった時に保険で相殺されていますし、圭君だってアルバイトしていましたよ。学費の高い私立でなく国立に行っていれば生活に困ることはなかったんじゃないでしょうか。お金を借りて私立に行こうと思うから、お金が足りなくなるんじゃないかと……」

 子供により良い教育を授けたいと望まぬ母親などいまい。もっとも、それが身の丈を遥かに超えるものであったことが今日の事態を招来したと言えないだろうか。

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