今年は「北川景子」に組織票?「日本アカデミー賞」の投票はブラックボックス

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他の賞は全く違う受賞者

 北川景子にとって“災難”なのは、所属事務所が大手のスターダストプロモーションだということだ。

「芸能事務所の幹部やマネージャーでも、日本アカデミー賞の投票権を持つ人がいます。大手なら権利を持つ人間は増えますし、周囲に波及させることもできます。また今回は東映も一枚岩となって北川さんに投票したはずです。『探偵はBARにいる』は、ご存じの通り人気シリーズです。北川さんには華があるから授賞式も盛り上がる、夫のDAIGOさん(39)も絡めば、絶対にワイドショーなど芸能マスコミが大きく取り上げる。そういう点で東映サイドにとってもいいことづくめです」(前出の新聞記者)

 では、日本アカデミー賞以外の映画賞は、どんな助演女優に栄冠を与えたのだろうか。これまでに発表された主要映画賞から、助演女優賞の受賞者を振り返ってみよう。

 なんと田中麗奈(37)が、「幼な子われらに生まれ」(三島有紀子監督/ファントム・フィルム)で3冠に輝いている。それにもかかわらず、日本アカデミー賞ではノミネートすらされない。理由は簡単だ。配給会社ファントム・フィルムが大手ではないからだ。結局、日本アカデミー賞にノミネートされた女優のうち、事前の賞レースで助演女優賞の栄誉に輝いたのは尾野真千子だけということが分かる。

「ノミネート作である『探偵はBARにいる3』を見ると、まだまだ彼女はこれからの女優さんです。賞レースに巻き込むべきではなかったんです。現場が丁寧に育てていくべき時期なのに、芸能事務所やら映画会社やら、その関係者やらの“大人の事情”で組織票の対象にしてしまった。北川さんは紛れもない被害者ですよ」(前出の新聞記者)

 映画ファンは単純に「今年、最も優れた演技を披露した女優さんに栄光を与えてほしい」と考えている。その素朴な願いと映画会社の思惑との間には、相当の開きがあるようだ。

週刊新潮WEB取材班

2018年3月1日掲載

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