今年は「北川景子」に組織票?「日本アカデミー賞」の投票はブラックボックス
堅牢なブラックボックス
2人の主張を見事に精査したのはライターでリサーチャーの松谷創一郎氏の「日本アカデミー賞の存在理由――北野武監督の批判と岡田裕介会長の反論」だ。
(https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20150118-00042331/)
詳しくは上のリンクから原文を読んでいただきたいが、北野監督の指摘のうち「日活」は事実誤認だという。しかしながら“組織票”の疑惑については、以下のように指摘している。
《(投票権を持つ日本アカデミー賞協会員のうち)もっとも大きな割合を占めるのは、「賛助法人」の1431名(36.4%)です。これには202社が含まれています。そこには、アスミック・エースやギャガのような独立系映画会社のほか、テレビ局、広告代理店、出版社、制作プロダクションなどが含まれます。ただ、ここにも東宝・東映・松竹がまた別個に含まれており、さらにその関連会社(松竹映像センター、東宝アド等)も加えられています。なお、この「賛助法人」の投票権の内訳はハッキリしません》
松谷氏は、岡田会長による「公正な投票」という反論は無意味だとする。別に「不正投票」が疑われているのではなく「公正な組織票」が問題になっているからだ。
《こうした組織票疑惑については、日本アカデミー賞協会はいまだに説明しきれているとは言えません。なぜなら前述したように、「賛助法人」における大手3社とその関連会社の投票権の内訳が明示されていないからです。ここをハッキリさせなければ、これからも日本アカデミー賞の選考には疑義が投げかけられることになるでしょう》
[5/6ページ]